最近では「戦略人事」という言葉も使われているように、人事部門は管理としての業務だけでなく経営戦略を推し進めていくうえでも欠かせない存在として注目が高まっています。さらに改正が重ねられる法制度や「働き方改革」への対応も含め外的環境の変化にも適応しなければならず、人員不足で困っている企業の人事担当者はリソース不足もあり多くの悩みや課題を抱えているのではないでしょうか。
多くの課題を抱えている人事部門ですが、中でも新卒や中途での人員採用に困っている企業は多くあります。あらゆる業界で量的・質的に人員不足が叫ばれており、募集を出しても応募が来ないなど採用に四苦八苦している担当者は少なくありません。
また、バブル崩壊やリーマンショックなどの影響により採用環境が乱れた世代のいわゆる中間層にあたる人員が少なく、今後を担う人材の育成や開発が進んでいないという課題もあります。
そんな中「働き方改革」など政府として進められている施策・政策もあり従来からの終身雇用制度の考え方が薄まってきており、優秀な人材の流出も実現しやすい社会になっています。
人事領域のDX化を進めることができると、人事に関連するデータを収集・蓄積することができ、今後の分析に繋げることができます。システム上で可視化することで現状認識がしやすくなるとともに、データに基づく経営判断や戦略策定、PDCAサイクルへの対応などが可能になるでしょう。今後の人事計画作成にも寄与するとともに、さまざまな課題解決に繋げることも期待できます。
人事のDX化は既存の従業員に関連することだけでなく今後の採用に向けた効果が期待されます。システムの利活用によるスケジュール調整や採用日程の管理など、採用業務そのものの効率化が行えます。さらに自社で勤務している従業員のデータを集計・分析することにより、どのような人材が自社に必要なのか、また適しているのかを明確にすることも可能です。求める人材・人物像を明確にすることができると、採用業務を効率化するだけに留まらず企業における組織力の強化にも繋がります。
これからの時代はさまざまなデータ分析・活用が求められますが、人事領域においては人材マネジメントである「ピープルアナリティクス」に注目が集まっています。従業員の行動データやサーベイの結果活用などのデータをマネジメントに活かすことで、組織強化に対する強い効果を得ることが期待できます。
人事管理システムの導入により、基本情報だけではなく評価・異動・教育履歴などさまざまな社員情報の管理が可能です。人事部門におけるDX化は企業の意思決定に必要な従業員情報の「見える化」が基本であり、そのスタートラインに立つためにもシステム導入は必要不可欠といえるでしょう。
引用元:HRBrain(https://www.hrbrain.jp/media/human-resources-management/dxaction#section-3)
タレントマネジメントシステムは従業員情報を活用することで企業の生産性向上を実現するツールです。従来の人事業務は従業員のスキル・能力を見える化することが難しく、ジョブローテーションを繰り返すことで見極めるしかありませんでした。しかしシステム上で従業員の保有スキルをもとにした組織パフォーマンスのシミュレーションを行うことにより、効率的な人員配置の検討を行う事が可能になります。
引用元:HRBrain(https://www.hrbrain.jp/media/human-resources-management/dxaction#section-3)
DX企画や戦略立案を机上で示すだけでなく、プロジェクトの一員として機動的にサポートするのが中堅コンサル会社の特徴です。ここでは目的別に数多くの企業に実績があるDX中堅コンサル会社を厳選してご紹介します。
新規事業のアイデア創出、現場へのアプローチ、DXの自走化支援など、組織変革のきっかけを作りたい企業
アプリケーションや業務管理ツールなど業務のデジタル化を起点とするDXを推進したい企業
勘定系システム、クラウドサービスなど業務の根幹となるシステム開発・更改を起点とするDXをしたい企業
【このサイトに掲載する企業の選出基準】
2022年7月12日時点、「DX 業務改善」とGoogle検索して表示されたコンサルティングファーム、SIer(システムインテグレーター)のうち、公式HPにDXで業務改善をした事例が公開されている企業27社を選出。
【3選の選定基準】
戦略提案から実行支援まで一気通貫型でDXの推進を支援する企業の中から、以下の条件で3社を選びました。
ベルテクス・パートナーズ(総合系コンサル)…支援先企業(東証プライム市場上場)がDX認定事業者取得した実績があり、成果を継続的に生み出す(自走化・内製化)組織改革をサポートしている。
RIT(IT系コンサル)…どの領域からデジタル化を進めていくべきか診断し、DX推進度診断サービス資料を無料ダウンロードできる。
FPTソフトウェアジャパン(システム系コンサル)…CMMIレベル5、ISO9001:2015、ISO27001:2013など国際基準に則ったシステム開発ができる