歯科業界は、う蝕有病率低下にともなう治療ニーズの変化、そして少子高齢化による患者数の減少などによって、大きく変化しています。
世界的な歯科市場をみると、2021年の302億8,791万米ドルから2028年には521億514万米ドルに成長すると予測されています。これは歯科疾患の発生率の上昇、歯科美容処置の需要増加、子どもの不正咬合の発生率の増加などによって、市場が成長すると考えられているのです。
では日本でも同じように歯科市場が成長していくのかというと、そういうわけではありません。厚生労働省のデータでは、2019年時点での歯科医院数は68,500です。コンビニの店舗数は2019年時点で55,000程度であることからもわかるように、歯科医院はコンビニよりも多いのが現状です。
日本では、1960~1970年代が、虫歯の洪水時代と呼ばれるほど国民の間ではいわゆる「虫歯」が蔓延していました。しかし近年では、フッ化物応用などの予防ケアの普及、歯科検診の充実化によって、う蝕有病率は減少の一途をたどっています。今の子どもたちは、小さなころからしっかりと予防ケアを行っているため、虫歯の数が減少しているのです。
現状のニーズをしっかりとくみ取り、変化に合わせて対応することが、歯科市場の課題です。
歯科業界の現状により、他の医院との差別化をはかるために、より多くのサービス提供を検討・実施している医院が増えています。しかしその分、働くスタッフに負担がのしかかります。
歯科業界では、医療資材の在庫管理や発注業務に関しての負担が大きく、人的ミスが起こりやすいとされています。また診療に使うものに欠品があってはならないというプレッシャーも重くのしかかり、スタッフの大きなストレスにもつながるでしょう。
そのため、働き方改善のためにDXが必要とされています。1人ひとりにかかる精神的・肉体的負担を少しでも減らすために、積極的にDXを取り入れましょう。在庫管理・発注業務のみならず、受付・会計・電話対応などの業務もDXによって効率化されれば、通常業務に集中することができスタッフの負担を大きく減らせます。
また人の手が必要だった業務が自動化されれば、その分の人件費削減が可能となり、収益の増加にもつながるでしょう。
DXで業務改善に至るまで伴走する
中堅コンサル会社、SIer3選
事務作業をすべて代行サービスに依頼することで、スタッフはそれぞれ本来の業務に集中できるようになりました。やりたいことに時間が使えるようになった結果、スタッフ全員が自分の理想とする明るい未来を描けるようになり、スタッフが主体的に動くようになるという変化が現れました。
音声で電子カルテに入力するシステムを使用。システムは小型のパソコンと無線マイク、音声入力ソフトで構成されており、口腔内の検査をする際にわざわざ作業を中断することなく、検査結果がそのまま電子カルテに反映されます。手を止める必要がなくなった分、業務効率がアップしました。
院内が広く、スタッフの連携が取りやすいようにとヘッドフォン型のトランシーバーを導入。インカムを着用することで、治療中でも作業を中断して伝達をする必要がなく、業務連絡がスムーズに行えるようになりました。
DX企画や戦略立案を机上で示すだけでなく、プロジェクトの一員として機動的にサポートするのが中堅コンサル会社の特徴です。ここでは目的別に数多くの企業に実績があるDX中堅コンサル会社を厳選してご紹介します。
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FPTソフトウェアジャパン(システム系コンサル)…CMMIレベル5、ISO9001:2015、ISO27001:2013など国際基準に則ったシステム開発ができる