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漁業のDX業務改善事例

漁業の市場規模と課題

市場規模

漁業や養殖業は我々の日々の食卓にも大きく関与する分野・業界ですが、生産量としては年々減少傾向にあります。魚種別で見ると増加しているものもありますが、資源の減少や消費の低迷により国内における漁業生産量は減少の一途をたどっている状況です。外的な要因として物価高騰の影響も出てきており、消費者の節約意識が高まっていることから一部の加工食品は販売数量が減少しているという現状もあります。

参考:業界動向サーチ(https://gyokai-search.com/3-suisan.html#jump2)

漁業における課題

漁業をはじめとした水産業において大きな課題となっているのが労働者不足です。国内における漁業就業者は年々減少傾向であると言われており、一次産業はきつい・汚い・危険の3Kとして知られていることからその担い手が不足している状況となっています。そしてその労働者不足の原因となるのが年収・所得の低さです。漁業生産量が減少していることから漁業従事者の給与も高い水準にないため、水産業全体として生産量を上げるための取り組みが求められます。そしてそのためには水産資源のデータを駆使した漁獲の安定化を図る必要がありますが、そもそもそのデータが不足しているという課題もあります。

漁業に必要とされるDXとは?

業務の効率化

漁業のみならず、各業界でDX推進の目的として挙げられるのが業務効率化です。現在は漁業従事者、いわゆる漁師さんの勘や経験に基づく操業が中心となっている現実があり、これでは不安定なうえに再現性が高くありません。このことからしっかりとデータに基づく操業が求められているのですが、そのためのデータが不足しているという現状があります。そのため、今後の漁業においてはDXを活用して充分なデータを蓄積し、ヒトに依存しない効率のよい操業が求められています。

所得の向上

漁業にDXを取り入れ生産量が安定すると、漁業従事者の所得を向上させることにも繋がるでしょう。さらに流通面にDXを取り入れることができると、より新鮮な魚を消費者に届けることができ高い付加価値を付けられますので、今よりも単価を上げることが可能になるでしょう。そういった形で漁業の収入を増やしていければ、今後労働者の所得増加にも繋がるでしょう。

人材の育成

現状では長年の勘と経験に基づく操業を行う漁師が多いことから、後進の育成が大きな課題となっていることが多いでしょう。しかしデータに基づく操業が可能になるとノウハウの承継がスムーズになるため、若手人材の育成がスムーズに行えるようになります。もちろん誰でも簡単にできる仕事ではありませんが、一定の経験を積んだ人間であれば高い再現性を実現できるようになるでしょう。

漁業のDXによる業務改善事例

養殖業における効率化

フィッシュ・バイオテックでは、サバ養殖モデルの確立を目指し業務効率化に取り組んでいます。水質の測定データや作業日誌、成長記録、気象情報についてICTを活用し、データの自動収集を行っています。これを活用して各指標を簡単に分析できる環境を作りだし、「儲かる養殖」の実現に向けて取り組んでいます。

引用元:中小企業DX情報館(https://www.accelainc.com/archives/1432)

漁獲量の予測

KDDI総合研究所では、「スマート漁業」を実現するべく実証実験を行っています。スマート部位による水温データの測定をはじめ、カメラによる水中撮影などを行いデータの収集を行っており、漁獲量の予測による効率化や漁業作業における安全性向上などさまざまな目的のためのDX化に取り組んでいます。

引用元:中小企業DX情報館(https://www.accelainc.com/archives/1432)

机上のアウトプットだけでは終わらない!
DXで業務改善に至るまで
伴走する中堅コンサル会社

DX企画や戦略立案を机上で示すだけでなく、プロジェクトの一員として機動的にサポートするのが中堅コンサル会社の特徴です。ここでは目的別に数多くの企業に実績があるDX中堅コンサル会社を厳選してご紹介します。

総合系コンサル

ベルテクス・パートナーズ

ベルテクス・パートナーズ
引用元:ベルテクス・パートナーズ
https://www.vertex-p.com/
こんな企業におすすめ

新規事業のアイデア創出、現場へのアプローチ、DXの自走化支援など、組織変革のきっかけを作りたい企業

DXの特徴
  • 変革を阻む"組織の壁"に対し、企業の特性に応じてアプローチ
  • 経営層と現場に成功体験を共有し、DXを継続的に取り組める組織へ変革

ベルテクス・パートナーズの公式HPでDXで業務改善した事例を見る

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IT系コンサル

RIT

RIT
引用元:RIT
https://www.rit-inc.co.jp/
こんな企業におすすめ

アプリケーションや業務管理ツールなど業務のデジタル化を起点とするDXを推進したい企業

DXの特徴
  • 独自のDX診断サービスを実施し、費用対効果の高いツールを提案
  • "バーチャルDX推進室"にて、企業のデジタル化をバックアップ

RITの公式HPでDXで業務改善した事例を見る

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システム系コンサル

FPTソフトウェアジャパン

FPTソフトウェアジャパン
引用元:FPTソフトウェアジャパン
https://www.fpt-software.jp/
こんな企業におすすめ

勘定系システム、クラウドサービスなど業務の根幹となるシステム開発・更改を起点とするDXをしたい企業

DXの特徴
  • 多業種のシステム開発の実績が豊富、フルスクラッチ開発からリプレイスまで対応可能
  • ビジネスコンサル会社と協業し、システムと経営の両面からDXをサポート

FPTソフトウェアジャパンの公式HPでDXで業務改善した事例を見る

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【このサイトに掲載する企業の選出基準】
2022年7月12日時点、「DX 業務改善」とGoogle検索して表示されたコンサルティングファーム、SIer(システムインテグレーター)のうち、公式HPにDXで業務改善をした事例が公開されている企業27社を選出。

【3選の選定基準】
戦略提案から実行支援まで一気通貫型でDXの推進を支援する企業の中から、以下の条件で3社を選びました。
ベルテクス・パートナーズ(総合系コンサル)…支援先企業(東証プライム市場上場)がDX認定事業者取得した実績があり、成果を継続的に生み出す(自走化・内製化)組織改革をサポートしている。
RIT(IT系コンサル)…どの領域からデジタル化を進めていくべきか診断し、DX推進度診断サービス資料を無料ダウンロードできる。
FPTソフトウェアジャパン(システム系コンサル)…CMMIレベル5、ISO9001:2015、ISO27001:2013など国際基準に則ったシステム開発ができる